通ってよかったね、 と言わんばかりの彼の文句。 都合の良い解釈かもしれないけれど、気にさせないようにされるのは嬉しいものだ。 「そろそろ帰ろうか」 「そうだな。 あんまり遅くなるのも悪いし」 あたしが切りだすと、賛成してくれる彼。 それからあたし達はエスカレーターに乗り、出口に向かった。 「あ! 結月への手土産いいのかな…」 せっかく2人でデパートにいるんだから… と思い、あたしは提案する。 忘れかけていたし。