今から荷物持ちますよー
と心の中で言い、ベンチを見てみると。
あたしが買った物、数個しかなかった。
意外にも結月が持ってくれている。
「え、持ってくれるの!?」
あたしのためにしてくれるとは思わなかったから、思わず口に出る。
「流石に大荷物持ってフラフラする女の隣を歩くのは無理だからな」
あ、そうですか。
最近優しいと思っていたけれども、こういう憎まれ口を叩く奴だった。
思い出せてよかった。
「お前さ、普通に触られてんじゃねぇよ、あいつらに」
もう少しでマンションが見える、と思っていると隣から声が聞こえてくる。



