誰もいない体育館の裏まで歩いて隼人は立ち止まった 「さゆり姫、俺の愛は伝わりましたか?」 隼人はわざとらしく膝をついて王子様のように手を差し出す 「あんなこと言って…すごく恥ずかしかった…」 「いいじゃん?事実だし」 隼人はすっと立ち上がって壁にもたれかかる 俺のもんだから…って言われたときは正直嬉しかった ちゃんと私は隼人の彼女だってより一層実感できたから