月、満ちる夜に


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「来週、転校生来るんだって」


 授業中、友達がうしろを向いてわざわざ教えてくれたのは、空席になっている場所に新しい人が座ることになるという、身近な情報だった。


「やっぱ、ずっと空席ってわけにはいかないか」


 伊達君の席。


「そりゃあね。うちの学校、空席にはいつの間にか幽霊が座るっていうしねぇ」


「え、なによそれ!」


 びっくりして問いただす。


 友達は目を瞬かせて、首を傾げた。



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