「若、誰かを罰しなくては示しがつかない! この場合、弟君に犠牲になってもらうより他は――」
「これからは小次郎にも助けてもらわなければならない。もちろん成実、おまえにもだ」
「咎めがないなど、他の家臣が許すとは思えんが。特に片倉は義姫を嫌っている」
いまさら成実の否定など意に介さない。
俺は開き直ったように、ぞんざいな口調で吐き捨てた。
「家中のいざこざなんかにいつまでもかまけてられるか」
「わ、若……?」
「父の死は他家の知るところとなっている。南奥州で戦をしかけてくる佐竹ら武将を潰していかなくてはならないんだ。武力で統治していかなければ、また父のような犠牲が出る。それが俺だったら、今度こそこの国は倒れるぞ」
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