自覚すると急に眠くなってきた。 「伊達君!」 悲鳴のような香月の呼び声に、はっとなる。 「……透けてるよ?」 泣きそうな表情で、香月が言った。 自分の両の手を確かめ、次いで足元を見下ろす。 急速な睡魔は、さざ波のように途絶えることなく訪れる。 香月から真実を突きつけられた今こそ――。 目を背けていた現実を受け入れるべきじゃないだろうか。 そうすれば、今度こそ成仏できるのかもしれない。 そう思った。 .