伊達君は唇を歪めて笑った。 いや、笑顔なんかじゃない。 鎮まらぬ怒りが、目を唇を歪ませたのだ。 「だから俺は父を殺した。城を守るために。それがあの人の望みならそうしたいと思った。たとえ、母や家臣に恨まれようとも」 そう言った伊達君を、わたしは否定もできずにただ見つめるだけだった。 .