伊達君が笑った。 目の奥の鎮まることのない怒りをあらわにして。 だからわたしは確信した。 伊達君を怒らせた理由。 それは伊達政宗が死んだ事実を伝えるもの。 ただ、わたしが歴史の授業で習ったときの記憶が確かなら、彼は毒殺されたわけではないのだけれど。 でも真相はどうであれ、もしも伊達君が伊達政宗本人だったとしたら、彼の未来でもあるわけだから知らなくて当然の事実だ。 ということは、今、目の前にいる自分とそう年の変わらない学生姿の彼は、伊達政宗という結論に結びついてしまうのだ。 .