「え、あれってもしかして、……猫?」 「だな、屯していたんだろ」 「……なんだ、そうだったんだ」 よかった、と安心して力を抜いたわたしに伊達君が、 「で?」 と聞いてくる。 「……で?」 首を傾げるわたしに、伊達君はやれやれと言いたそうなため息を吐いた。 「さっき俺を追いかけてきたって言っていただろう? なにか用があったんじゃないのか?」 「あ、そうでした」 .