伊達君は優しく目を細めて再び歩き始めた。 家まで送ってもらったわたしは、礼を言って彼と別れた。 親はわたしの頭に巻かれた包帯に驚いたようで、執拗に事情を聞きたがったけれど適当に答えておいた。 だって理由が恥ずかしい。 伊達君と目が合った途端、気絶するだなんて。 一目惚れしたと誤解されても困るし。 そう思って言わなかったのに、わたしの両親はとても好奇心旺盛な人たちだった。 「香月を送ってくれた男の子、彼氏?」 「なに? そうなのか、香月?」 .