月、満ちる夜に


「変われば変わるもんだな」


「え?」


 気だるげな、どこかやるせない表情で呟く伊達君に、ドキリと心臓が跳ねる。


 やがて顔を上げた伊達君は、これまでとはまるで違う鋭い眼差しでわたしを睨みつけた。


「おまえ、もう気づいてるんだろう?」


「な、なにを」


「俺があの教室にいつの間にか溶け込んでいたことをだよ」


「!」


 わたしの顔がこわばる。


 やっぱり気のせいなんかじゃなかった!?



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