月、満ちる夜に

 
 当たり前のように言われて、意味を理解しそこねた。


 付き添い?


 病院へ連れていく付き添い?


 伊達君が?


「あの、さ……」


「ほら、行くよ」


 さっさと保健室から出ていこうとする伊達君に、わたしは慌ててついていく。


「じゃあ近くの大学病院に」


「承知した」


 ニヤリと笑う彼にまた違和感を抱く。



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