月、満ちる夜に

 
「授業は?」


「もうすぐ終わる」


 あっさり返された言葉に頷いて、わたしはベッドを抜け出す。


「教師が強く頭打ってるから、病院へ行けって言ってた」


 わたしのカバンを持ち上げて、伊達君が笑った。


 綺麗だけどニヒルな笑みを浮かべる彼から、慌ててカバンを返してもらい、わたしは頭を下げて礼を言う。


「ありがと。もう大丈夫だから、授業戻って」


「そうもいかない。付き添うよう言われたから」


「え?」



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