同じ事を言うんですね…。





「沖田君」


「はい」


「白夜は今。私達妖狐の姫は新しい力を
求めて覚醒しようとしているんだ」





妖狐の姫?白夜さんが??

新しい力を求めてって…。






「覚醒は自分の力を限界まで
引き出すからね、時間がかかるのよ。

それが今。
私も経験したのよ?」






あぁ、だからこんなに冷静なのか。






「まぁ、白夜なら大丈夫よ♪
私の娘だもん。
立派に覚醒してくれるわ♪


って、沖田君足怪我してるじゃない!!」






あ、そうだった。


気にしてなかったから痛みが無かったのかな。

思い出したら急にズキズキ痛くなってきた。






「手当しましょう?
来て?」


「はい」






白夜さんを背負ったままお母様に
ついて行き、白夜さんを紅葉で
赤や黄色に染まった草の上に寝かせ、
足の手当してもらった。