この日を危惧し、研究を重ねていた教授と助手にも最後の時間が近付いていた。 「先生、私達は人間の中に潜在的にある機能。脳を使うのは面倒だと言う気持ちを抑えようとしてきました」 「そうだったな」 「学ぶ事、働く事が面倒な事だなんて、気付いちゃいけなかったんです」 「そう思って……我々の先輩方も学校は義務にし、納税を義務にし、それを当たり前にして来たのだ」 「ですがっ!!」 そこには……悲痛な助手の顔とは大違いの、穏やかな教授の姿があった。