カニバリズム。
と一言で言ってもそれにはいくつかの種類がある。
エンドカニバリズム
(内の食人と言われ、身内や家族が死んだときに死者に敬意をはらうために、その一部を食すもの)
エクソカニバリズム
(外の食人と言われ、字のごとく、外から来たものの命を奪って喰う。外部の血をすする。人間狩りの愛好でもあった)
アリと春麗は後者を選択した。
カニバリズムの選択は二人にしてみれば共通の価値であり共存の意志確認でもあった。
死ぬことは許されないけれども、殺すことは制限されていない。
初めのころは解体方法も分からず、先人の知恵を本から学び、試していく過程で少しずつやり方が分かってきた。
今では簡単に捌けるまでになった。自分達のやりかたをみつけた。
いろいろな部位の肉の食いかたも何回も試してきた。
しかし、四人目の獲物を捕まえたところでついに見つかってしまう事件がおきた。
春麗にとっては悔やんでも悔やみきれない事件になった。
いつものようにこのログハウスに知り合いの夫婦を誘き寄せ、料理を振る舞い、内に入り込んで信用させるところまでは成功した。殺そうとしていた処刑予定日はいつもよりも話が膨らみ、機会を逃してしまった。しかたなく翌日に処刑日を延期することにした。
長くは待てない。翌日夜に決行した。最初は旦那の前で妻をなぶり殺した。痛め付け、苦しませ、少しずつ殺した。案の定、旦那のほうは恐怖に失禁し叫び、精神が崩壊していった。それを二人で見ながら抱き合った。
物音がしたのは二人が息絶えたすぐあとのこと。
地下室の流しのところに子供がいた。

