__________
気づいたら夜だった。
男は体を起こし、頭をおさえた。
月明かりが天窓から差し込み、その光は扉まで伸びていた。
光を追えばそこには鍵穴らしきものが黒く光っている。
男は痛む体をなんとか起こして近づき、扉を引いてみた。しかしやはり何かにおさえられていて開かなかった。
「くそっ。まだダメか」
目をぎゅっと閉じて鍵穴から外を見ようと目を細めた。
瞬発的に飛び退いた。
「うそだろ」
鍵穴の向こう側からこちらを同じように覗いている目と目があった。
頭を整理し、再度鍵穴から外を見たとき、
「騒いだら殺すからね」
目は既に消えていて低く冷たい声で言われ、体が強ばった。
唾を飲んだ。
「わかった?」
「……あ、あぁ、分かったよ」
言いながら男は分からないように指の骨を鳴らしていやらしく左の口角を上げた。
こここら出たら、そこにいるやつを殺せばいい。
そもそもが殺す目的で入り込んだところだ。
女じゃないのが残念なところだが、仕方ない。
気づいたら夜だった。
男は体を起こし、頭をおさえた。
月明かりが天窓から差し込み、その光は扉まで伸びていた。
光を追えばそこには鍵穴らしきものが黒く光っている。
男は痛む体をなんとか起こして近づき、扉を引いてみた。しかしやはり何かにおさえられていて開かなかった。
「くそっ。まだダメか」
目をぎゅっと閉じて鍵穴から外を見ようと目を細めた。
瞬発的に飛び退いた。
「うそだろ」
鍵穴の向こう側からこちらを同じように覗いている目と目があった。
頭を整理し、再度鍵穴から外を見たとき、
「騒いだら殺すからね」
目は既に消えていて低く冷たい声で言われ、体が強ばった。
唾を飲んだ。
「わかった?」
「……あ、あぁ、分かったよ」
言いながら男は分からないように指の骨を鳴らしていやらしく左の口角を上げた。
こここら出たら、そこにいるやつを殺せばいい。
そもそもが殺す目的で入り込んだところだ。
女じゃないのが残念なところだが、仕方ない。

