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「じゃ、昼からかんぱいってことで!」
缶ビールをぶつけ合ったのは午後2時になろうとしている時だった。
佐々木たちが下ごしらえをした料理を持ってアリのところへ来たとき、アリは部屋でシャワーを浴びていた。
さっき見たあの光景を頭から消し去ろうと熱いシャワーを頭から浴び、すべてを流そうとした。
佐々木の部屋で見たものは、
三人が裸で抱き合っているところだった。
女の上に佐々木がいて、その後ろにしがみつくように別の女がいた。
どっちがどっちか分からなかったけど、そんな考えられない現場を目の当たりにしたら、逃げるしか道はない。
まさか彼らがそんな関係だったなんて。
傍目にはそんな風には見えないのに。
頭を強く振り、頬をぱんと両手で打った。
「気持ち入れ換えないとな。まあ、そうなってもおかしくない。もう大人なんだし。そうだ、そうそう」
独り言もろともシャワーのお湯とともに流しさった。

