大宴会を始めた七人は夜遅くなっても騒ぎ続け、飲み続け、食べ続け、笑い続けていた。

 最初に寝落ちしたのはメイで、小太郎がメイを部屋に送って行き、当分の間戻ってこなかった。

 春麗はアリの横をキープし、べったりと張り付いていた。

 アリもお酒のせいもあってか腕を絡まれていてることに気づいていない。


 結局朝方までだらだらとしゃべって過ごし、寝落ちした順番に消えていったが、しばらくするとまた起きて宴会に参加するといったかんじで全員が眠ってしまうことはなかった。



 さすがに男子は朝方過ぎても元気だったが、女子は二時も回るとあくびが増え、ぞろぞろと連れ立って個々の部屋へと戻って行った。







 太陽がのぼりきる少し前、車の通りも徐々に多くなってきた頃、ログハウスの外から中をじっと睨み付けている怪しい人がいた。黒いグローブをはめた手は小刻みに揺れていて、手を開いたり閉じたりする度にギシギシと音を立てた。

 口許を歪めて気味悪く笑い、薄い唇を舐め回し、唾をごくりと飲んだ。





「……今度はあいつらに決めた」