A RUTHLESS KILLER


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『やっぱり、あいつは弱かったね』

『うん。殺り方は面白かったし、言うこともまともだった。それに、金もあったから使えたけど、』

『いざとなった時の機転のきかなさには笑えた。ふふ』

『あいつをリーダーに吊り上げといてよかった』

『強いリーダーシップは自分を破滅に追い込むのよ』

『俺、途中でどこまでが演技でどこまでが実際のことなのか分からなくなってっちゃってさ、ところどころで二人に救われてたよな』

『ほんと、小太郎にはドキドキさせられっぱなしだった。春も私も気が気じゃなかったよ』

『春はすげえな』

『切られるの分かって切らせたからね』

『どこまでも、』

『マゾなのよあれは』

『メイちゃんは冷静だったよ』

『私は、あの戸張ってやつのことを考えてたの。あいつは私達のことを何か勘づいてた。私に言ったことがあったの』

『何を?』

『本当の悪さを知らないで調子のって好き勝手やってると、あとで痛い目をみるとかなんとか』

『へえ、そんなこと言ったんだ』

『でも、あいつは私達サイドの人間だよ。だからきっと今ごろ刑務所かどこかでニタニタ笑ってると思う』

『あいつは俺ら三人の企みだって見抜いてたの?』

『そこまではどうかな。よく観察してみたけど、私にはそこまで読めなかった』

『何はともあれ、あとは春の回復を待つのと、あいつの一人舞台を俺らはのんびり見てればいいってことだな』

『そう。いつも通りうまくやるはずだよ。すべての罪をアリに着せる。私達は恐怖に支配されていたことになり、世間からは可哀想にって思われる』

『アリは……過去のことがあるから、もう出てこられない』

『私達に操られているなんて知らずに踊らされて、今でも私達を支配していると勘違いしているだろうね。ふふ、バカな人だった』

『……春か戻ってきたら、』

『次の獲物を、探しましょう』