_____2ヶ月後
開けられた窓から柔らかい風が吹き込んでくる。
病室には二人の男が無表情で物のようにそこに立っている。
肩まである黒い髪の毛が風に軽くなびく。眼球を新しい風が舐める。目を細めた。数度瞬きをする。
首に巻かれた包帯はまだ取れないが、起き上がれるまでには回復した。
「具合はどうだ」件の刑事がポケットに手を突っ込んだままベッドを見下ろした。
「……」良くないとばかりに軽く頭を左右に振った。
「だろうな。おい、持ってこい」
「はい」
突っ立っていた男二人は刑事だ。
「これに見覚えがあるな?」
見せられた写真にはメイ、小太郎、そしてアリの三人が笑顔で映っている。
伏した目、感情が読み取れないが視線は離さなかった。
「小泉春麗、全部話してくれるな」
「…………」
小さく頷いた春麗の目からは涙がこぼれ落ちた。

