A RUTHLESS KILLER


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その後の警察の調査で、地下室の更に地下に作られた隠された倉庫が見つかった。

倉庫を開けた瞬間、むせかえる強烈な匂いが部屋中に流れ込んできた。

倉庫の中には業務用の冷凍庫が二台保管されていた。

一台は温度管理ができておらず、中に入っていた人の一部と思われる肉にはうじが湧き、腐ってどろどろに溶けているものも見つかった。

温度管理のできていた冷凍庫の中には複数の人と見られる切断された遺体が入れられていた。

ブルーシートをかけられた浴槽からは性別不明の溶け落ちた頭部が見つかった。

全て歯が抜き取られ、身元判明には時間が必要となる。

袋に入れられた腕、肘の肉は削ぎとられ、手足の指の指紋もきれいにこそげとられていた。

内臓はどこにも見つからなかった。

錯乱したアリの話によると、いろんな部位の肉はひとつにまとめて抜き出してきれいに洗った腸の中に詰め込んだ。

 それをいろんな人に食わせたということだ。もちろんその中にはメイも小太郎も自分も含まれていた。

遺体が誰なのかはアリ次第だが、とてもまともに話せる精神状態ではなかった。


『俺は歩けなくなった。一生歩けない』といつまでもぐちぐち言っていて、核心的な話に及ぶと失禁し、机を舐め始めるという奇行に走るので、捜査は時間との戦いになることは目に見えていた。


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