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「燃やすとか、よくやったなアリ。あれで証拠は残らないけど、もったいなくねえか?」
「小太郎、なんで僕があのログハウスを燃やしたか分かってないね」
「分かんねえよ。なんでだ?」
「邪魔だったんだよ。だから更地にしたかったの」
「さら地に? なんで?」
「それはね、さら地にしたらそこにキャンプ用のテントが建てられるでしょう? まわりはログハウスだらけ。僕たちはテントでキャンプだ。これだとまわりの人は嫌でも興味を持つ」
アリの話を引き継いだメイは、小太郎に分かるように説明し始めた。
「外でバーベキューもできるよね? 美味しそうな肉の匂いに釣られていろんな人が来る。アウトドアってオープンな気持ちになるから、私たちは簡単に受け入れられる。そこで、『いらない肉』を食べさせて、次を吟味できるでしょう?」
「ああ、なるほどな。そういうことか」
納得したとばかりに顎を上下させる。
「それに、僕が考えてるのは普通のキャンプじゃない。今流行ってるデコレーションキャンプ。ただの小さいテントなんかじゃなく、部屋として作り上げる」
「女も子供も来るってわけか」
「そろそろ柔らかい肉が食べたいっていうからさ」
アリはそんなことを言いながら自分の方へ春を引き寄せた。春は干した肉をくちゃくちゃと噛んでいる。

