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「だから、知らねえっつってんだろ。誰だよその中西って。そんなやつ聞いたことねえって」
「戸張、そんなこといっても無駄だ。お前のことは全て調べ尽くしてるんだぞ。中西とも繋がりがあったってこともな」
「いやだから、知らねえのは知らねえ。住居侵入は認めるけど、俺は誰も殺しちゃいねえよ。何回も言ってんたろうが」
「殺されてるのは中西なんだけどなあ」
「……悪い冗談はやめてくれよ」
「ほらみろ、知ってんじゃないか。あの全焼したログハウスにはな、中西の死体しかなかったんだよ」
「っ。ふざけたこと言ってんなよ。中西のはずねえだろ」
「やっぱ知ってんだな」
「かまかけたのか」
「そんな暇ねえよ。本当のことだけ言ってんだよ」
「……地下室は探したのかよ」
「探したが、お前のいう死体なんて何一つない」
「ふっ、ふざけんなよ。そんなはずねえだろ。俺はこの目で見たんだぞ! 女がぶっ殺されるところを。二回も!」
「だからそれはお前がやったんだろうが」
「やってねえって。俺は襲おうとしただけで、その他にはなんもしてねえよ。だったらあれだ、メイとかいう女呼べよ。あの女が全部吐くだろうよ」
「その、メイっていうのはなあ、」
「……なんだよ、もったいつけずに言えよ」
「シロなんだよ」
「…………」
メイがシロだと?
そんなはずはない。そうだ、そう言えば、
「小太郎ってやつもいたろ? あいつはどうした」
「シロだ」
「なんだよそれ、どうなってんだよ」
戸張は頭を抱えながら左右に体を揺さぶった。

