辺り一帯が闇に飲み込まれると、湖を囲うように建っているログハウスの前にぽつぽつと灯りが灯り始めた。
それぞれのログハウスの窓から漏れる色とりどりのあかりが点々と湖に反射して光り、夜を引き立てていた。
夜七時。
車の通りも少なくなり、台所で調理をしていた小太郎とアリも先に二人でビールを開けて一息つきながら話に花を咲かせていた。
二階から物音がし始めたので、女子二人が支度をして降りてくるのだろう。
もしくは、焼けた肉のにおいに誘われて起きたのかもしれない。
アリのスマホに、隣に来ている山岳部たちからそろそろこっちの下ごしらえも終わるから時間通りに行けると思う。といったLINEが届いた。
「うん、いいね、やっぱり慣れてると時間通りだよね」
「お、こっちもそろそろ出来上がるし丁度いいな。上のやつら起こすか。てか30分の約束があいつら一時間以上降りてこねえぞ」
「騒がしくなってるからそろそろ来るんじゃない? まあ、隣が来るころには降りてくるでしょ。長旅で疲れてるんだよ。そっとしとこう」
「おまえってほんといいやつだな。なんでそんな優しいんだよ」
「そうでもないよ」
「またまたそうやって。とりあえずじゃ、俺らは飲んどくか」
「そうしよう」

