A RUTHLESS KILLER


 そのころ春は、言われたとおりに屋根裏に明かりをつけ、内側からカギをかけた。そこに棚やベッドを置き、簡単に入ってこられないように部屋中のものをドアのところに重ねていた。

 メイと小太郎がここへ来たら絶対に私のことを呼ぶ。それが合図だ。そうしたら下にいるアリに合図を送る。そうしたらアリがハウスに火をつけ燃やす。

 火が回る前にここの窓から飛び降りる。

 下にはアリがいて受け止めてくれる。そのまま逃げる。

 そういう手筈になっていた。


「四人だ。男三人、あとはメイだ」

「わかった。予定通りだね。こっちは準備できたよ」

「俺もこれから外からカギをかけて閉じ込めてガソリンをまく。それじゃあとで」


 アリと春の会話はここで途切れた。

 ログハウスに入った四人は周りに気を張りながら屋根裏部屋の方へのぼる。

 それを外の窓から覗きながらアリは笑みを浮かべつつガソリンをたっぷりとログハウスに撒いていく。


「あいつらが黒焦げになったころに戻ってこよう。どんな格好で燃やされるのか。この目で確かめにこよう」


 くすくすと笑いながらガソリンを丁寧に撒き、春がいる下のところで撒き終えると小さく口笛を吹いた。

 直後、春が窓から顔を出した。


 お互いに合図を送り合う。

 下にはアリがいる。あとは四人がここまで来れば、すべてが整う。これですべてが終わる。