「行くならみんなで行こう。その方が安全じゃない? それに、『こんなクソみたいな車の中』にいたってやることないわよね」
「……悪い意味じゃねえよ」中西が間髪いれずに言葉をはさむ。
「だな。俺も賛成。メイちゃんの言う通りにみんなで行こう」
「でも、なんかあったらどうすんだよ。ここに残った方がいいだろ、一人くらいは」
「俺は残らないっすよ戸張さん。残るなら戸張さん残ってくださいよ」
「中西、お前な」
「ほら、みんな残る気ないんだからだったら行きましょう。みんなで行ってさっさとけりをつけましょう」
メイの言葉に一同頷き、それぞれ自分の武器を確認した。
「いいわね。何があるか分からないけど、あっちは二人、私たちはこれだけいる」
「さっさと片づけてずらからせてもらう」
「俺も戸張さんに続きます」
「おまえは着いてくんなよ。目的を終えたら勝手に消えろ」
戸張が中西を突き放したのと同時に小太郎がドアを開けた。
「じゃ、行きますよ」
無言で頷き合い、車から降りた。
「ち」
車を遠目に確認し、ガソリンの入ったタンクを片手にアリが舌打ちをした。
「何人か残ると思ったんだけどな。検討違いだったか。残ってくれたら車ごと燃やせたのに。残念。まあいいか、この車は消させてもらう」
車全体にガソリンをかけた。あとはあの四人がログハウスに入ったのを見届けてからカギをかけ、その後に車を燃やせばすべては終わる。

