明かりがついた。
「メイちゃん、あれ見て」
小太郎が指さした方へ皆いっせいに目を向けた。そこは佐々木たちがいたログハウスだ。
その二階部分に明かりがついた。
「今度は二階かよ。あの野郎、なめやがって」
「……待って。あれ、二階じゃないと思う。よく見て」
メイがじっと睨む。
確かに、二階よりも更に上だ。
「あそこに屋根裏なんてあったっけ?」
小太郎に聞くが、小太郎もそんなことは聞いたことがなかったとばかりに首を横に振る。
「あれ見ろ」
中西がべったり張り付くように凝視した先には、
「春だ」
メイが眉間にしわを寄せた。悲しいような憎いようななんとも形容しがたい表情になる。
「飛ばしたさん、あいつら俺らが尻尾巻いて帰ったとでも思ってやがんじゃねえんですか」
「かもしれねえな、中西。とりあえず調べる価値はありそうだぜ。女だけなら楽に片付く」
「確認しに行きましょうよ、戸張さん。こんなクソみたいな車の中にいたってなんも始まりませんよ」
戸張は苦笑しながら中西と顔を見合わせた。
この二人の目的は春だ。
春をいたぶっておもちゃにするのがその目的だ。
「ちょっと待って」

