A RUTHLESS KILLER


 ログハウスまで戻ってきた二人が目にしたこと。

 気付かれないように中に入ろうとしたところで足を止めた。
 男が一人、手に凶器を持ち、何か叫び声を上げながら扉を蹴り飛ばした。

 二人は顔を見合わせて誰だが考えたが誰にも思い当たらなかった。

「もしかしたら春たちに殺されかけたのかもしれないよ」

「だとしたら、こっちの味方になるはずだ。メイちゃん、ここで待ってて」

「何言ってんの。私も行くよ。一人より二人のほうがいいよ」

「無理しないでな。なんかあったらすぐ俺のこと呼んで」

「ん」


 裏から忍び込んだ。幸いにして春とアリはいなかった。


 メイは慣れた手つきで台所に置いてあるナイフを右手に収め、

 小太郎は首をばきっと鳴らした。

 台所からリビングへ抜ける途中の死角になるところで男の様子を伺うと、地下からもう一人男が出てくるところだった。


「一人じゃない。二人だ。メイちゃんどうする」

「あの凶器を持っているほうが捕まえやすい。もう一人は……」

「あいつは難しいな。よし、メイちゃんの言う通りにあいつからいこう」



 小太郎は足音もなく近づき、中西の背中にナイフの先をつきつけることに成功した。


 メイはそれを見届けると、次のターゲットに狙いをつけて近づいて行った。