A RUTHLESS KILLER


 警察はすぐに佐々木らの周辺を洗い、いなくなった三人が家にも帰っていないことを確かめると、今度はアリと春のことも調べ上げた。

 結果、アリは未成年の頃に警察に何回も捕まっていたことが分かった。

 更には少年刑務所にも入っていた歴があがってきた。

 罪状は、殺人。

 殺した相手は自分の両親だ。

 鈍器で撲殺。殺してから頭から足までを10センチ間隔で切り刻むという奇行により、精神を疑ったが、当時まだ未成年だったということもあり、わずか数年間で自由の身となっていた。

 春の方は何も出てこなかった。

 どこかでアリに出会い、彼に洗脳されたのではないか。

 メイが聞いた二人の話の内容では、二人はもう既に出会っていて、ここで出会ったってことも仕組んでいたということだ。

 つまり、二人は最初からこの計画を企てていて、ここに連れてきた仲間はみんな食うために殺していた。

 そう位置づけると、地下室で行われている何かが漠然と見えてくる。


 警察は二人に、決して二人だけで行動しないようにと念を押し、あとはこっちで引き受けるのでメイと小太郎にはそのまま東京へ帰るように言っていた。



 しかし二人はどうしても帰ることができなかった。