メイはさっき小太郎から聞いた情報を春麗に教えると、春麗はぱっと目の色を輝かせた。
「そうなんだ。アリさんの友達って大学生の友達なんだ。大学生に囲まれるんだー。なんかそれだけで楽しい! そんなサプライズがあったなんて、ほんとびっくりだよねー」
「だよね。でも春麗、あんまり早く暴走しないようにね」
「大丈夫だってー。まかせといてっ。楽しみはとっておかなくちゃだもん! 大丈夫大丈夫ー!」
「あんたの大丈夫が一番大丈夫じゃないんだけどね」
「ほんとメイちゃんてひどーい! 任せて任せてー、そこのところはほんとに大丈夫だもーん!」
自分の言いたいことをまくしたてた春麗は、
「やっぱシャワーするー」と、自分の部屋に戻り、春麗が何をしに来たのかよく分からないと思うメイは考えることをやめてまたベッドに仰向けに倒れた。
しばらく眠っておこう。30分後に下だから、少しでも寝たらすっきりする。
春麗が開けっ放しにしたドアを閉めるのにだるい体を起こしてのんびりと閉めた。
カーテンも閉めて部屋の中を暗くして、布団の中に入ってゆっくりとまぶたを閉じた。

