それでもOKしてくれたことには変わりない!


急いで親友の杉田依(すぎたより)ちゃんに報告せねば!!


「あれ、今日エイプリルフールだったっけ?」


先ほどまでの展開の事細かな説明を聞いた後、そう言いながら、チョコレートを一粒口に運ぶ依ちゃん。


掃除機みたいにチョコを吸い込んでいく姿に、希望まで吸いとられた気持ちになる。


「違うよ!エイプリルフールまであと1ヶ月以上あるし、今日は2月27日!!」


「付き合うって言っても卒業までってあと5日でしょ?完全に騙されてるよ。遊ばれて捨てられて終わりじゃん」


「そんなこと、先輩は絶対絶対ぜーったいしないよ!私の魅力に気づいてもらう!」


鼻息を荒くしながらそう言う私に、依ちゃんはかなりの呆れ顔。


「…いたっ」