どうして、そんなに平気な顔していられるのだろう。 どうして。 どうして。 私に、別れを告げた声で、おはようなんて、言えるの? ------ ---- -- ぼんやりとしたまま過ごしていたせいだろうか。 気が付いたら、終業式も終わり、学年ごとに解散している最中だった。 あの、白髪頭の校長の長話なんて、全く頭に入っていない。 追い出されるように体育館を出て、外の空気の冷たさに身震いをした。