「由茉んちって本当お金持ちだよね…。」 美月が驚きながら言った。 「私じゃなくて、彼氏ね。」 「ねぇ由茉ちゃん! これ食べていいの?」 隣に座る哉斗が机の上にあるお菓子を見て言った。 「うん、いーよ! ジュースもあるからほしかったら言ってね。」 それからしばらくして湊の大学についた。 「お疲れさまでした。」 片桐さんがドアを開け、みんなが降りた。 「お帰りの際はご連絡ください。 いってらっしゃいませ。」 「うん、ありがとね。」 私は片桐さんにお礼を言って歩き出した。