「……ごめん、由茉。」 「なんで美月が謝るの?」 「辛いこと話させた。」 「……聞かれなくても…辛いよ。 美波がいなくなった時間になると あのときの記憶がフラッシュバックするの。 機械のなり響く病室 バタバタ動き回る看護師 最後の美波の笑顔 動かなくなった美波 全てが……。」 そういうと由茉は泣き出してしまった。 「ごめん…」 なんで由茉が謝るのよ…… 「由茉ちゃん、泣きたいときは泣きなよ。」 哉斗くんが由茉に言った。