「……由茉ちゃんのことは最初知らなくても
一緒にいれた理由は?」
「…まずは、私が今の彼氏の元カノと
仲がよかったから。
私の彼氏は私を信じようとした。
爽はそれに仕方なく付き合った。
調べても何も出てこない私を恐れた。
でもね、私の兄たちが現れてさ。
私の兄たちも暴走族だったし
爽がすごく尊敬している存在だったの。
それが一番の決め手だと思う。」
「へー…そっか。」
「でもね、すごく優しい面もあるよ。
すごく仲間思いだしね。
そういうところはすごい優しい。
何か頼めば文句言いつつやってくれるし
私が座れば爽がお茶を出す。
本当に気配りのできる人だよ。
だからね、なにがあっても
爽のことを好きでいてあげてほしい。
爽ってモテるけど…それでも
爽を信じてそばにいてあげてほしい。
爽がまた恋愛ができるように…。」
「…わかった。話してくれてありがとう。
私はやっぱり爽くんが好きだから
諦められないや。」
「よかった。爽をお願い。
すんごーく怒るときあるけどさ!」
「…誰が怒るって?」
……この声は…


