「お待たせ。」 「おう、遅かったな。」 「荷造りしてたら荷物増えて。 選別に困ったの。」 「まとめておけば俺が届けるのに。」 「いいよ、取りに来る。」 「由茉にも専属の運転手がついたんだってな。」 「あぁ、片桐さんね。」 「俺ももう用なしか…。」 「一輝は私の運転手じゃないでしょ。」 「まあそうだけど。」 「腹減った。一輝、飯。」 「はいはい、お前も手伝えよ。」 「むり。早くして。」 「人使いの荒い弟だな。」 一輝はそういってキッチンへ戻った。