翌朝ー
迎えに来たのはやっぱり哉斗だった。
「おはよ、由茉ちゃん。」
「おはよ、哉斗。」
「行こっか。」
私たちは一緒に学校へ向かった。
「由茉ちゃん、今日は資料室行く?」
「うん、行くよ。」
「よかったー。」
哉斗は笑顔でそう言ってくれた。
「おっはー」
哉斗がいつもの調子で入っていく。
「おはよ。」
私も続いてはいる。
すでにもうみんないた。
もちろん湊も。
私は迷ったけど湊の横へ座った。
「由茉、昨日どうだった?」
爽が聞いてきた。
「莉桜の買い物に付き合ったんだけど
早くてびっくりした。
そのあとみんなでうちに来たんだけど、
立て続けに一輝と晴輝が帰ってきちゃって
秀と雄は忙しそうだったよー。
二人に遠慮してそっこー帰ってった。」
「確かに由茉の家だとそうなるね。」
「ね。うち呼んじゃって悪かったな。」
私は湊が怖かったけど…
このままじゃだめだから話しかけた。
「二人を呼んだの湊なんでしょ?
ありがと。心配してくれて。」
と私が言うと
「…別に。爽に言われただけ。」
と言われてしまった。
「…そっか。
じゃあ先に教室行くね。」
私は耐えられなくなって逃げ出した。
湊まだ怒ってたな。
私が爽と話してたから?
哉斗ときたから?
秀と雄を家にあげたから?
昨日いかなかったから?
思い当たる節がありすぎてわかんないよ…
…やっぱ私が怒らせてるんだよね。
ちゃんと謝ろう。


