「準備が整いました。」
私はリビングへ入った。
「すごく綺麗だ。」
慎一さんが言ってくれた。
「ありがとうございます。」
「そのドレスは輝からのプレゼントだよ。」
「え、父から、ですか?」
「あぁ、婚約をとても喜んでいた。
またみんなで食事にいこう。」
「はい、ぜひ。」
しばらくして湊が柳さんと戻ってきた。
「おまたせ。」
「湊。」
私が呼ぶと湊は私を見て固まった。
「あの…湊?」
「あぁ…ごめん。
すごく綺麗で驚いた。」
「ふふ、ありがと。
湊もかっこいい。」
いつもと違うへアセットに
ビシッと決まったスーツ。
別人みたいだった。
「じゃあ行こうか。」
私たちはさっきのリムジンに乗った。


