「おい
まだ湊さんと仲直りしてねーのかよ。」
雄が話かけてきた。
「今日話しかけようとしたんだけどね。
怖すぎて無理だった。」
「あぁ、確かにこえーな。俺も無理。」
「でしょ?」
「でも由茉のせいだろ。
なんとかしてくれよ。」
「…がんばるよ。」
私たちは買い物を終えてからうちに来た。
「で、橘くんとまだ仲直りしてないの?」
「う…昼休み一緒にお昼食べたけど…
怖すぎてすぐ逃げちゃった。
爽とかみんなもいたんだけど
誰もなにも言わないし。
無言が怖すぎて。」
「由茉さん
でも今日俺らに着いてくように頼んだの
湊さんですよ。
なんだかんだ心配なんですよ。」
秀が言った。
「それは私が姫だからだよ。」
「由茉、姫としてなら爽さんが連絡してくる。
わざわざ湊さんが動くことじゃない。
自信持て。」
「雄…ありがと。」
そのとき…
「ただいまー」
一輝が帰ってきた。
すぐさま立ち上がる秀と雄。
「「お疲れ様です。お邪魔してます。」」
「おう、来てたのか。ごゆっくり。
由茉、今日は俺が飯作るよ。」
「はいはーい。
ってか二人とも座りなよ。」
二人は一輝が階段へ行ったのを確認して座った。
「二人ともどうしたの?」
莉桜は不思議そうに聞いた。
「莉桜知らないのかよ。
由茉さんのお兄さん、一輝さんは先代だ。
湊さんの前の前。」
「え、そうだったの?」
「うん、まあ…言わなかったっけ?」
「んー、覚えてない。」
そのあとすぐ…


