俺も早めに教室に戻った。
そしたら荻山と話してて少し安心。
俺は廊下から由茉を見ていた。
そしたら女から話しかけられた。
「あ、あの！」
「…あ？俺？」
誰こいつ…
「あの、
三浦さんと付き合ってるって本当ですか？」
「あぁ、付き合ってるけど、なに？」
「い、いえ！それだけです！それじゃ！」
「あ、そう。じゃーな。」
俺は馬鹿馬鹿しくて教室へ入った。
由茉は相変わらず俺を見ない。
俺はずっと見てんのに。
俺が女と話してても気づきもしない。
「湊。」
「なんだよ、また爽かよ。」
「殺気。」
「抑え方わかんねー。」
「さっさと謝ればいいだろ。」
「なんで俺が謝るんだよ。」
「そんなんじゃ由茉ビビって話しかけてこねーよ。」
「……。」
「あのなぁ、あいつは姫で俺らの仲間なんだから。
俺らに嫉妬したってどうしようもねーだろ。
つーか男しかいねーんだから。」
「るせぇな。わかってるよ。」
「そんなんじゃ俺がもらっちゃうけど。」
「…やらねーよ。」
やっぱなー、だから余計いらいらした。
颯や純にはいらいらしねーし。
