続・生きる。

「遅かったな。」

爽が話しかけてきた。


「ごめんね、お待たせ。」


「湊は？」


「……一人でいけってさ。」


「なに、また拗ねてんの？」


「うん。たぶんそうかな。

もう知らない。」


「由茉が突き放すなんて珍しいな。」


「だって歩み寄っても湊が拒否するんだもん。

せっかく元に戻れたのに。」


私は爽にそれだけいって和真のところへ向かった。