「…なんでまた由茉から爽の匂いがする?」 湊はすぐに気づいたようで… 「…爽じゃなくて飛鳥じゃない? 一輝とか。」 「由茉、俺を騙そうとしたって無駄だぞ?」 「はい、すみません。」 「おい、爽。お前でも殴るぞ。」 「はは、それは勘弁だけど、 今日くらい許してよ。」 爽が笑いながら言った。 うん、爽がまた笑ってよかった。