「由茉ちゃんの頭痛、
やっぱ思い出しかけてるのかな。」
哉斗がそんなことを言うと
「そうかもな。
朝の湊の挨拶に、哉斗の昼飯の誘い
いつも通りだもんな。」
爽が答えた。
「やっぱ、どこかで俺らのことは覚えてるんだね。」
「だといいけどな。」
哉斗と爽の会話をなんとなく聞いていた。
そういや俺のあげた指輪もネックレスも
ちゃんとつけてたな。
俺のこと…どっかで覚えてんのかな…。
俺はまた由茉との写真を見た。
……この頃みたいに
また楽しく笑えんのかな。
今の由茉、完全に俺をビビってるし。
湊さんって。
しかも敬語って。
あいつ俺の彼女なのに。
……覚えてないか。
「あー虚しい。俺だけか…。」
俺は空に独り言を言った。


