「…こっち。」
私はミナトさんという人についていった。
「ここ。俺の前だよ。」
「あ、ありがとうございます…。」
私は席に座って前を向いた。
「由茉、おはよ!
私荻山莉桜!由茉の友達だよ!」
「え…あの、私のことなんで知ってるんですか?」
「記憶のこと?聞いたの。
由茉が記憶なくした日、私の彼氏も
由茉の病院にいたんだよ。
今度紹介するね!
あ、私のことは莉桜でいいよ!」
「あ、うん。
ねぇ、莉桜。この子わかる?」
私は制服のポケットにしまってあった
1枚の写真を見せた。
私と…誰かわからない女の子。
「んー…ちょっとわかんないや。」
「そっか。」
「ミナミ。」
「…え?」
急に後ろから声が聞こえた。
私は思わず振り返った。


