続・生きる。



「…………はめたの?」


「智華さん、あなたは下準備が足りなさすぎる。

少し調べればわかったはず。

爽が如月の副総長だってことくらい。

私のことは出てこなくても、ね?

私言ったよね、あなたは私に勝てない。

私はみんなに守られているから。

私はみんなを信じてる。

みんなも私を信じてる。

あなたは守ってくれてた爽を手離した。

人を平気で傷つけるあなたに、

人を信用しないあなたに

私は負けない。」


「ちがう……私は爽に見捨てられた!

私から離れたわけじゃない!!」


「……爽を信じられなかったあなたが悪い。

爽はあなたが好きだった。

あなたが爽を信じていたら爽はあなたから離れていかなかった。

自分を信じてくれない人とは一緒にはいれない。

それが普通でしょ?

もう二度と爽に近づかないで。

爽の回りには爽を想ってる人たちがたくさんいる。

近づこうとしたら私があなたを潰す。

あなたは絶対私には勝てない。

あ、あと一輝にも。近づかないでね。」


「由茉。」


「爽、この二人だよ。結花さんのことやったの。」


「へぇ…お前らか…」


「ちがっ!俺らは頼まれただけでっ!」


「問答無用だな。」


そう言った瞬間一輝は私を抱きしめ、

目と耳をふさいだ。


解放されたときには男二人は気絶していた。


「…智華さん、わかったでしょ?

あなたと一緒にいた男はすぐに裏切った。

あなたはその程度の女なの。

人のことを信用しない人は誰からも信用されない。」


そう言って私は思いっきり平手打ちした。


「爽と結花さんの分。あなたは痛みを知りなさい。」


私がそういうと爽が前に来た。


「俺、お前のこと許さねーから。

結花にしたことも、由茉にしようとしたことも。

次はねーからな。

……さようなら。」


爽が言った。




「よし、じゃあ帰るか~!」


言い出したのは一輝だった。