「ごめん、帰るか。」 「うん!」 「由茉。」 「ん?」 「ありがと。由茉が姫でよかったよ。」 「お役に立てたようでよかったです。」 私は笑いかけた。 「爽が困ったときは私がまた飛んでくからね! 私も、湊も。」 「ありがと。 ってか今何時?」 「ん?5時すぎ。」 「うわ、だいぶたったな。 湊にキレられるわ。」 「湊は怒んないよ。 きっと爽の顔見てなにかあったんだなって 内容まではわかんないかもしれないけど たぶん勝手に悟ってなにも言わないよ。」