「如月行くか?」
「いいの?」
「当たり前だろ。」
「うん、行きたい。」
「じゃあ車用意させるな。」
そう言って湊は電話を掛けた。
「30分後出掛ける。車つけとけ。」
それだけ言って電話を切った。
こう見ると、本当にお坊ちゃんなんだなー。
「由茉。」
湊は私を呼ぶとキスをしてきた。
「ずっとしたかった。」
「…湊ってキス魔だよね。」
「そうだな、由茉限定だけど。」
「……美波は?」
「美波のときは俺からはあんまなかったな。
求められてするって感じ。
由茉好きになってからいろいろ変わった。」
「そっか。」
美波には悪いけど、喜びを隠せなかった。
「笑ってんな。」
そういうとまたキスをしてきた湊。
この時間が甘くてだいすき。


