「はい、乾いた。」
湊はそういうと私を抱き締めた。
「どうしたの?」
「俺と同じ香りで満足。」
そういって微笑んだ湊。
「ふふ、そうだね。」
それに私も笑い返した。
「どうする?スープあるけど。」
「飲みたい!」
「じゃあちょっと待ってろ。」
湊はそういうと部屋から出て
執事さんになにかいって
戻ってきた。
私はベッドをきれいにし、
服を鞄へしまった。
「湊、運んでくれてありがとね。」
「あぁ。まあ俺じゃないけどな。
アメリカどうだった?」
「んー、なんか懐かしかった。
アメリカで出掛けたことなんてないのに
空気って言うか…なんか懐かしかった。
お母さんともいっぱい出掛けられたし
楽しかったよ。」
「そっか、よかったな。」
そんな話をしていたらスープとパンとサラダが
運ばれてきた。
「ん、適当に食べていいよ。」
「ありがと。
いただきます。」
私は席についてスープを飲んだ。
「っ!なにこれ!おいしい!」
「はは、それはよかった。」
「一輝の料理よりおいしいの初めてかも…。」
私はそういい、たくさん食べた。
「もういいのか?」
「んー、もうお腹いっぱい。
すっごく美味しかった。
ありがと。」
私がそういうと湊はまた執事さんを呼び
ご飯を片付けた。


