「突然どうしたんですか?」
「おう、由茉のこと。」
「え!?由茉ちゃん!?」
「哉斗うるせぇ。」
一輝さんにも怒られた哉斗。
「明日帰ってくる。12時10分成田な。
湊、迎え行けよ。」
「え…俺でいいんですか?」
「由茉が言ってたからな。
行ってやれよ。
他のやつらはここで留守番な。
あ、バイクでいくなよ。
荷物困るからな。
俺行けねーし頼んだ。」
一輝さんはそれだけ言うと部屋から出ていった。
「一輝さん!」
俺は一輝さんを呼び止めた。
「ん?」
「あの、ありがとうございます!」
「由茉のこと、頼んだな。」
そう言って一輝さんは去っていった。
本当にかっこいい人だ。


